不快な症状の上位にあげられる“肩こり”。
肩こりは日本の国民病とも言われ、日常的によく経験する割には、放置している人も多いのではないでしょうか。
肩こりによる痛みや重だるさ、更には頭痛を感じて辛くなっていませんか?
ここでは、主な症状と肩こりを引き起こす原因、予防する方法や解消方法、当院での検査や施術についてご説明します。
このページを読み終わる頃には肩こりについての理解が深まり、肩こりの解消方法や日々のメンテナンスが見えてくると思います。
・肩こりってどんな症状?
・肩こりになる原因
・肩こりを予防する方法
・肩こりになったときの対策
・症状が辛いときはご来院ください
肩こりとは、首から肩、背中にかけての凝りや張り、痛みなどの不快な症状の総称です。
ひどいときには頭痛やめまい、吐き気などを伴うこともあります。
肩こりは多くの場合、肩まわりの筋肉が緊張した状態が続いて筋肉が硬くなることで、血管を圧迫して血流が悪くなったり神経が傷ついたりすることによって生じます。
血流が悪くなると筋肉にたまった疲労物質や痛みの原因となる物質がうまく排出されず、凝りや痛みなどの症状を引き起こすと考えられています。
そもそも肩や首は重たい頭や腕を支えていることから負荷が大きく、疲れが出やすい部位です。
さらに日本人は欧米人と比べて筋肉が少ないことや骨格が華奢であることから、肩こりを起こしやすいともいわれています。
デスクワークなどで長時間同じ姿勢をとることや、猫背などの姿勢の悪さは肩こりの原因になることがあります。
特にパソコンやスマートフォンを使うときに、首が前に出る姿勢になっている方は注意が必要です。
重たい頭を支えなくてはならず、首や肩、背中の筋肉が疲れて肩こりを引き起こします。
また、ショルダーバッグやトートバックなどをいつも同じ側の肩にかける癖がある方も気を付けた方が良いでしょう。
肩こりを起こさないようにするためには、普段から姿勢に気を付けることが重要です。
眼精疲労は目に起きた何らかの異常で引き起こされることが多く、その中でも眼鏡やコンタクトレンズの度数が合っていなかったり、初期の老眼の方が無理をして近くを見続けたりしたときなどによく見られます。
近年ではパソコンやスマートフォン、テレビなどの画面の見過ぎによって眼精疲労を訴える方も増えています。
健康の維持・増進には運動が大切だと知っていても、忙しくてなかなか取り組めないという方も多いのではないでしょうか。
運動不足の状態が続くと肥満や高血圧、糖尿病といった生活習慣病を発症するリスクが上がるだけでなく、実は肩こりの発症にも関連しています。
運動をする習慣がない方は筋肉を使う機会が少ないため、筋肉が衰えて疲労がたまりやすくなってしまうからです。
また、運動不足は血流の悪化にもつながり、これも肩こりを引き起こす要因になっていると考えられます。
精神的なストレスが関係していることも少なくありません。
人は何らかのストレスにさらされると、自律神経の一つである交感神経のはたらきが活発になります。
自律神経とは、体中に張り巡らされている神経のうち、私たちの意思とは関係なくはたらいて体の機能を整える役割を担う神経の総称です。活発に動くときにはたらく交感神経と、休息時にはたらく副交感神経の2種類に分けられます。
交感神経のはたらきが活発になると血管は収縮し、血流が悪化してしまいます。
これがストレスによって肩こりが起こる理由の一つです。
さらにストレスを感じているときには無意識のうちに全身の筋肉を緊張させており、それも肩こりにつながります。
寒い冬の日や夏場の冷房による冷えが肩こりを引き起こすこともあります。
外気温が低くなると、ヒトは体内の熱が奪われないようにするために血管を収縮させて血流を減らしたり、筋肉を緊張させて震えを起こしたりします。
寒さを感じたときに思わず体が縮こまったり、肩をすくめたりしてしまうのはこのためなのです。
長時間寒さにさらされていると、こうした体の反応から肩こりを生じてしまいます。
肩こりが起こる原因は生活習慣ばかりではなく、何らかの病気が隠れていることがあります。
肩こりを引き起こす病気にはさまざまなものがあり、以下のようなものが挙げられます。
・肩関節周囲炎(四十肩、五十肩)……加齢などによって肩関節やその周りに軽い炎症が起き、傷んだり動かしにくくなったりした状態。
・椎間板ヘルニア……背骨(椎骨)の間にある椎間板という軟骨が飛び出して神経を圧迫する病気。首の骨(頸椎)に発症すると肩の痛みや凝りが起こることがある。
・頸椎症……頸椎や椎間板の変形によって神経が圧迫される病気。
・後縦靭帯骨化症……椎骨をつないでいる「後縦靭帯」というテープ状の組織が大きく硬くなって神経を圧迫する病気。
・胸郭出口症候群……首と肩の境界付近にある「胸郭出口」という神経や血管の通り道が狭くなることで現れる、痛みやしびれなどの症状。腕を上げたときに症状がみられる。
・高血圧……診察室での収縮期血圧(最大血圧)140mmHg以上、または拡張期血圧(最小血圧)90mmHg以上が続く状態のこと。自覚症状がないことが多いが、頭痛や肩こり、めまいなどが起きることもある。
・虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)……狭心症は動脈硬化などによって心臓の血管が狭くなり、激しい運動時などに一時的に血液が不足して胸の痛みが現れる病気。心筋梗塞は血管が閉塞して血液が通らず心筋が壊死してしまう病気。左の肩や手、顎に痛みを感じる「放散痛(ほうさんつう)」が現れることもある。
・更年期障害……性ホルモンの分泌量の低下によって現れるさまざまな症状のこと。40歳過ぎからみられることが多く、肩こりを訴える場合もある。
・その他……顎関節の病気や耳鼻科関連の病気、うつ病、歯周病や噛み合わせの悪さ、がん、感染症など
長い時間にわたって同じ姿勢を取り続けると筋肉の緊張や血流悪化を引き起こすため、適度に休憩を取るようにしましょう。
首や肩を動かしたり、少し歩いたりして筋肉をほぐすようにすると、疲れがたまりにくくなります。
座って作業をするときは少し顎を引いて背筋を伸ばすようにすると、首や肩の負担が軽減されます。
また、ショルダーバッグやトートバックを片方の肩にばかりかけている、いつも同じ向きで足を組んでいるなど、習慣になっている姿勢や行動も見直してみましょう。
使う筋肉が偏らないように意識することも、肩こりの予防につながります。
目を酷使し続けることによって起こる眼精疲労は、目の疲れだけでなく肩こりなどさまざまな症状の原因になります。
パソコンやスマートフォンの使用、読書や細かな作業など、目を使う作業は適度に休みながら行うようにしましょう。
近くを見る作業が続いたら、遠くを見たり目を動かしたりするのも有効です。
適度に体を動かすと、血流が良くなって肩こりの予防や改善につながります。
肩や首を動かすだけでなく、全身を動かしてバランスよく筋肉を使いましょう。
ウォーキングやストレッチ、ラジオ体操などが手軽にできておすすめです。
運動を継続すると筋肉がつき、より肩こりが起こりにくくなります。
ストレス過多な状態が続くと、自律神経のバランスが乱れて肩こりが起こることがあります。
気分転換やリラックスできることを取り入れて、ストレス解消を心掛けるようにしましょう。
適度な運動は血流を良くしたり筋肉をつけたりするためだけでなく、気分転換をするのにも良いでしょう。
また、睡眠が不十分だとストレスに弱くなるといわれています。
ストレスにうまく対処するためにも、睡眠をしっかりと取って心身を休めるようにしてください。
ストレッチで肩や首の筋肉をほぐすことも、肩こりの改善に効果的です。
痛みの出ない範囲で、ゆっくりと動かしてみましょう。
ストレッチは症状が起きたときに行うだけでなく、毎日続けることが大切です。
肩こりの解消はもちろん、予防にもつながります。
肩こりの解消には、肩を温めて血流を良くすることが有効だといわれています。
ゆっくりと入浴したり、蒸しタオルやシャワーのお湯、使い捨てカイロを肩に当てたりしてみると良いでしょう。
ただし、カイロなどを長時間当てると低温やけどをする可能性があるので、十分に気をつけてください。
肩こりの症状があまりにつらい、痛みを伴うといった場合には、市販されている痛み止めを使うという方法もあります。
内服薬や湿布などの貼付薬、塗り薬などいくつかの種類がありますので、症状に合わせて選ぶと良いでしょう。
『肩こりがなかなか良くならない』
『痛みやしびれがひどくて仕事中つらい…』
このようにつらい症状が続くなど、肩こりで悩んでいる方はまずは当院にご来院ください。
特に症状がだんだんとひどくなっている場合や、首や肩を動かしても痛む場合、手の痺れや麻痺が生じている場合、運動時に肩が痛む場合などは早めにご来院ください。
対処方法や病院で治らない場合はゆあさ整骨院にご相談ください。
何らかの病気が原因となって肩こりが生じていて、早期に治療が必要となる可能性もあります。
原因となる病気がなかったとしても、症状に応じた施術や、機械を使って痛みのある部分を温める温熱療法をはじめとした物理療法などが行われることがあります。
適切な治療を受ければ症状が軽くなることがありますので、我慢はし過ぎないようにしてください。
早く肩こりから解放されたい方は、ゆあさ整骨院にご相談ください。